財務省、日銀の功績=瑞宝大綬章の黒田元日銀総裁 2024年04月29日 06時22分
春の叙勲で瑞宝大綬章を受けた元日銀総裁の黒田東彦氏(79)は「私の勤務した財務省、アジア開発銀行(ADB)、日本銀行の功績に対する叙勲と考え、感謝いたします」との談話を発表した。
福岡県出身。1967年に大蔵省(現財務省)に入省し、主に主税、国際畑を歩んだ。99年から2003年まで財務官として日本の通貨外交を担い、円高対策として積極的な円売り介入を行った。05年ADB総裁に就任。13年3月から日銀総裁を務め、23年4月に退任した。歴代最長の10年余りにわたる在任中、異次元の金融緩和策を主導し、デフレ脱却を目指した。
現在は政策研究大学院大特任教授。金融政策などの講義を担当している。