円急落、一時160円台=対ユーロは最安値、171円台記録―アジア市場 2024年04月29日 10時50分
【シドニー、シンガポール時事】週明け29日のアジア外国為替市場で、円相場が一時1ドル=160円台に急落した。160円台は1990年4月以来、34年ぶりの円安水準。英ポンドなど対主要通貨でも急落。対ユーロでは最安値を更新し、一時1ユーロ=171円台を付けた。ただ、その後は対ドルで156円台まで急反発するなど、荒い値動きとなっている。
円の対ドル相場は朝方、158円台前半で推移していたが、日本時間午前10時半すぎに突然、2円近く急落した。その後、大きく反発している。
特段の円売り材料は出ていないものの、日本が祝日で東京市場が休場のため、市場参加者が少なく、円相場の値動きが大きくなりやすくなっていることも影響しているとみられる。
日本政府・日銀による為替介入への警戒感も根強く、「いつ介入があってもおかしくはない」(邦銀筋)との声も聞かれた。