異次元緩和「一定の効果」=政策検証で第2回討論会―日銀 2024年05月21日 18時27分
日銀は21日、過去25年間の金融政策運営を検証する「多角的レビュー」の一環として、経済学者らとの2回目の討論会を東京・日本橋の本店で開いた。日銀は2013年に導入した2%の物価目標や異次元緩和に関し、物価が上がらないという人々の見方を転換させたという点で「一定の効果があった」との分析を示した。
討論会では1990年代後半のデフレ期から足元までの経済・物価動向や、大規模金融緩和の功罪などについて議論。日銀は、プラスの物価上昇率を実現することが「生産性に対して好影響をもたらし得る」と指摘し、緩やかな物価上昇が国内経済にとって望ましいとの見解を明らかにした。
討論会に参加した日銀の内田真一副総裁は「(今回の議論を)よく勉強し、そしゃくしてこの後の政策に生かしていきたい」と語った。