「日本企業の顔」「英語堪能」=新浪サントリー会長辞任―米欧報道 2025年09月03日 06時29分

【ニューヨーク時事】米欧メディアは2日、薬物疑惑を巡るサントリーホールディングス(HD)の新浪剛史会長の辞任を一斉に伝えた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米ハーバード・ビジネススクールを修了した新浪氏は「英語が堪能」と紹介。世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)などの国際舞台で「しばしば日本企業の顔だった」と振り返った。
英紙フィナンシャル・タイムズは、新浪氏が米蒸留酒大手ビーム(現サントリーグローバルスピリッツ)との経営統合を進めたことに触れ、「日米事業の結び付きにおける重要人物だ」と評した。また、日銀の金融政策や、「トランプ関税」交渉に関する日本政府の手法に批判的な姿勢は不和を生んでいると分析した。
新浪氏の薬物疑惑を受け、米ブルームバーグ通信は「最終的には株主価値に打撃となる」との専門家の見方を報じた。
米紙ニューヨーク・タイムズは、日本が世界で最も厳しい薬物規制を導入していると指摘。トヨタ自動車の米国人幹部(当時)が2015年、米国では合法の錠剤を密輸した疑いで逮捕されたことに言及した。