上昇後、大幅下落も 2024年12月23日 14時29分
auカブコム証券チーフストラテジスト河合達憲氏
日経平均株価は好調な企業業績を反映して上昇基調に転じ、来年6月には4万5000円まで値上がりすると予想する。しかし、その後は大幅に下落する可能性がある。
1月以降、企業による2025年3月期業績予想の上方修正などが株価を押し上げるだろう。増配や自社株買いへの期待も高まりそうだ。26年3月期も増益を予想する企業が多いとみている。
しかし、来夏の参院選でも与党の苦戦が想定され、政治不信が株価の重しとなりそうだ。9月には3万8000円まで下落する局面があるかもしれない。
米連邦準備制度理事会(FRB)が段階的な利下げを続け、日銀は利上げを継続するだろう。日米金利差縮小が円高・ドル安を招き、1ドル=120円まで円が買われる可能性がある。このため、円高を嫌気して輸出関連株の売りが加速する場面もありそうだ。