ハマス、「住民強制移住」と批判=イスラエルのガザ市制圧計画で 2025年08月18日 14時12分

パレスチナ自治区ガザの主要都市ガザ市の港周辺に立ち並ぶ避難民のテント=8日(AFP時事)
パレスチナ自治区ガザの主要都市ガザ市の港周辺に立ち並ぶ避難民のテント=8日(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルがパレスチナ自治区ガザの主要都市ガザ市の制圧に向けた準備を進めていることについて、イスラム組織ハマスは17日、ガザ市に住む数十万人の「ジェノサイド(集団殺害)や強制移住」につながると批判した。ロイター通信が報じた。
 イスラエル政府は8日の治安閣議でガザ市の制圧計画を決定。「安全確保のため」として、住民を戦闘地域から南部に移動させることを目指している。同国軍は準備作業として、17日からテントなど避難用物資の供給を始めると明らかにしていた。
 ハマスはテント供給について、人道目的を装っているものの、実際は「占領軍(イスラエル軍)の残虐な犯罪を隠す」ためだと非難した。
 AFP通信によれば、イスラエル軍のザミール参謀総長は17日にガザを訪問。「きょう、戦争の次の段階についての計画を承認する。ガザ市に焦点を当てた作戦を実行する」と表明した。
 イスラエル軍放送は17日、軍部隊がガザ市を包囲する前に住民は避難することになると報道。それは「数週間以内」に始まると伝えた。 

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