右派2氏が決選投票進出=反米左派退潮、政権交代へ―ボリビア大統領選 2025年08月18日 14時29分

ボリビア大統領選の決選投票に進出したホルヘ・キロガ元大統領(写真左)とロドリゴ・パス上院議員(AFP時事)
ボリビア大統領選の決選投票に進出したホルヘ・キロガ元大統領(写真左)とロドリゴ・パス上院議員(AFP時事)

 【サンパウロ時事】南米ボリビアで17日、任期満了に伴う大統領選挙(任期5年)が実施された。有効票の過半数獲得などの当選要件を満たす候補はおらず、決着は中道右派ロドリゴ・パス上院議員(57)と右派ホルヘ・キロガ元大統領(65)の上位2候補による10月19日の決選投票に持ち越された。
 パス、キロガ両氏は危機に見舞われた経済の再生に向け政権交代を訴えた。与党・社会主義運動(MAS)など左派勢力の候補者は敗北。2006年から3期務めたモラレス元大統領の下で絶頂期を迎えた反米左派の退潮が鮮明となった。次期政権は米国との関係修復に動くとみられる。
 選管によると、開票率95%段階で得票率はパス氏が32%で首位。キロガ氏が26%で続いた。決選投票進出を受けてパス氏は「祖国を再建しよう」と強調。キロガ氏は「より良いあしたへの大きな一歩だ」と訴えた。 

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