年末にかけ上昇 2025年07月22日 14時33分
みずほ証券チーフ株式ストラテジスト菊地正俊氏
日経平均株価は、9月末にかけてやや軟調な展開となりそうだ。3万8000円程度まで下落する局面があるかもしれない。しかしその後は回復し、年末にかけて上昇するとみる。
米国は日本からの輸入品に対し、8月から25%の関税を課す。輸出企業中心に業績の下方修正が相次げば、株価の下落要因になり得る。ただ、トランプ米大統領は来年秋の中間選挙を見据えて、インフレなどにつながりかねない対外強硬姿勢を徐々に和らげるだろう。国内企業の2027年3月期業績への期待も高まれば、指数は次第に上値を切り上げると予想する。
注目セクターは金融だ。日銀は利上げ姿勢を維持しており、長期金利の上昇傾向はプラス材料だ。しかし、米で関税政策による景気後退懸念が高まれば、指数は一時的に3万6000円付近まで下落する場面もあり得るだろう。
参院選は市場予想通りで、相場の長期トレンドに影響を与えなかった。