〔東京株式〕下げ幅拡大=買い材料なく(22日後場中盤) 2025年07月22日 14時08分

 (14時00分)日経平均株価は下げ幅を拡大している。参院選を通過し、市場では米関税政策への関心がより高まっている。相互関税の上乗せ分の発動期限が8月1日に迫る中、「日米交渉を巡る不透明感が意識されている」(大手証券)という。企業の決算発表も控え、「上値を追う材料がなく、売りに押されている」(同)との声が聞かれた。

 (後場寄り)後場の日経平均株価は前営業日比12円32銭安の3万9806円79銭で始まった。前場から上値の重さが見られたことで、昼休み中に先物が軟化し、現物も後場は売り優勢となっている。

 (前引け)【プライム】日経平均株価の午前の終値は前営業日比73円70銭高の3万9892円81銭で、小幅に上昇して終わった。20日投開票の参院選で与党は過半数割れとなったが、想定の範囲内にとどまった。政局への過度な警戒感が後退し、買い戻しが入った。ただ、買い一巡後は利益確定の売りが出て、上げ幅を縮小した。東証株価指数(TOPIX)は、3.41ポイント高の2837.89。
 55%の銘柄が値上がりし、40%は値下がりした。出来高は8億6422万株、売買代金は2兆1514億円。
 業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、機械、鉄鋼などが上昇。下落は医薬品、精密機器、鉱業など。
 【スタンダード】スタンダードTOP20は反発。出来高3億7473万株。
 【グロース】グロース250、グロースCoreはともに反発。

 (10時30分)日経平均株価は寄り付き後、一時上げ幅が前週末比400円を超えた。参院選での与党の議席減は想定の範囲内にとどまり、石破首相も続投を表明した。「イベントを無難に通過したことによる、あく抜け感などから買いが入った」(大手証券)との声が聞かれた。ただ、為替の円高が重しとなり、買いの勢いは続かず、足元は上げ幅を縮小している。

 (寄り付き)日経平均株価は前営業日比45円52銭高の3万9864円63銭と小幅に上昇して始まった。参院選に大きな波乱はなく、東京市場も静かなスタートとなった。

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