イラン攻撃「15日実施」検討=閣議で延期決定―イスラエル 2024年04月18日 08時00分

戦時内閣の閣議に臨むネタニヤフ首相(中央)=14日、テルアビブ(イスラエル首相府提供)(AFP時事)
戦時内閣の閣議に臨むネタニヤフ首相(中央)=14日、テルアビブ(イスラエル首相府提供)(AFP時事)

 【カイロ時事】米ネットメディア「アクシオス」は17日、イスラエルに大規模攻撃を行ったイランへの報復について、イスラエルが15日夜の実施を検討していたが、「作戦上の理由」から延期していたと報じた。イスラエルと米国の当局者が語った。
 アクシオスによれば、イスラエル戦時内閣は15日の閣議で、イランへの攻撃を承認するかどうかを検討。この結果、攻撃を延期するとの決定が米側に伝えられたという。
 ネタニヤフ政権内では、イランからの攻撃を受けているさなかにも反撃すべきだとの声が上がったが、防衛を徹底するために退けられたと伝えられている。報道が事実であれば、イスラエルは反撃を2回見送ったことになる。
 各国はイスラエルに自制を求めている。ネタニヤフ首相は17日、エルサレムでキャメロン英外相、ドイツのベーアボック外相とそれぞれ会談。ベーアボック氏はネタニヤフ氏に「中東が不測の事態に陥ることは許されない」と指摘。キャメロン氏も会談後に声明を出し、「どのような対応を取るにせよ、できるだけ衝突を激化させないようにしなければならない」と訴えた。
 これに対しネタニヤフ氏は声明で、「われわれは自ら決定を下す。イスラエルは防衛のために必要なことは何でも行う」と強調した。 

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