iPad広告動画で異例の陳謝=楽器破壊に「敬意欠く」と非難―米アップル 2024年05月10日 15時01分

米アップルのロゴ(AFP時事)
米アップルのロゴ(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】米アップルが15日に発売するタブレット型端末「iPad(アイパッド)プロ」の新機種の広告動画に非難が集まっている。楽器などが壊される場面があり、X(旧ツイッター)上では人類の創造性の歴史への敬意を欠くとして不快感を示す人が続出。アップルの担当幹部が陳謝する異例の事態に発展した。
 動画は、大型プレス機がピアノやペンキ、本などさまざまな物を押しつぶし、最後にアイパッドプロのみが残るというもの。クック最高経営責任者(CEO)が製品発表当日の7日、Xに投稿した。これまでで「最も薄い」とした上で、「どんなものが生み出されるか想像してみて」とアピールしている。
 この投稿は5000万回以上視聴されたが、疑問を投げ掛ける声が相次いだ。著名投資家ポール・グレアム氏はXに「(創業者の)スティーブ・ジョブズなら出さなかっただろう」と指摘。英俳優ヒュー・グラントさんも「人類の経験に対する破壊だ」と投稿した。
 アップルの担当幹部は、米広告関連メディアのアドエイジの取材に「この動画は的外れだった。申し訳ない」とする声明を寄せた。 

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