ガザで国連職員1人死亡=現地採用以外で初、車両に攻撃 2024年05月14日 08時31分

グテレス国連事務総長=10日、ケニア・ナイロビ(AFP時事)
グテレス国連事務総長=10日、ケニア・ナイロビ(AFP時事)

 【カイロ時事】国連は13日、イスラエルとイスラム組織ハマスが交戦するパレスチナ自治区ガザで同日、国連職員を乗せた車両が攻撃を受け、職員1人が死亡、1人が負傷したと発表した。死亡したのは現地採用ではない国際職員。インドメディアは、インド国籍者と伝えている。昨年10月の衝突以降、国際職員が犠牲になるのは初めてという。
 発表によると、死亡したのは国連安全保安局の職員。ガザ最南部ラファの病院への移動中だった。職員の国籍は公表されておらず、イスラエルとハマスのどちらが関与したかも明らかではない。グテレス国連事務総長は「人道支援従事者は保護されなければならない」と強調し、即時停戦を求めた。
 イスラエルのネタニヤフ首相は13日、独立記念日を14日に控え、拘束された人質全員を取り戻すと改めて表明。面会した兵士の遺族らがハマス根絶まで戦闘を続けるよう求めていると語った上で、「それこそわれわれが行うことだ」とあくまでハマス壊滅を目指す考えを示した。 

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13日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで、イスラエルの攻撃を受けて立ち上る煙(AFP時事)
13日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで、イスラエルの攻撃を受けて立ち上る煙(AFP時事)

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