国境地帯で再び衝突、死者多数か=アフガンとパキスタン 2025年10月15日 17時42分

15日、アフガニスタン南部スピンボルダックで、パキスタン軍との武力衝突に巻き込まれ負傷し、搬送されるアフガン男性(AFP時事)
15日、アフガニスタン南部スピンボルダックで、パキスタン軍との武力衝突に巻き込まれ負傷し、搬送されるアフガン男性(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンとパキスタンの国境地帯で、14日夜から15日早朝にかけ再び武力衝突が起きた。アフガンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は、パキスタン軍の攻撃により南部スピンボルダックで「民間人12人が死亡、100人超が負傷した」と発表した。パキスタン側から「無差別発砲」(ムジャヒド報道官)があったと主張している。
 一方、パキスタン軍は先に攻撃を仕掛けたのはタリバン側だとし、応戦する中で「タリバン兵15~20人を殺害した」と表明。また、北西部カイバル・パクトゥンクワ州でも「報復措置」を取り、タリバンと関係の近いイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」に関連する組織の構成員も含め「25~30人が死亡したとみられる」と主張した。 

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