王室改革活動の女性死亡=拘束中にハンスト―タイ 2024年05月14日 21時51分
【バンコク時事】タイで王室改革を訴え、不敬罪で起訴され拘束中の女性活動家ネティポーンさん(28)が14日、心停止で死亡した。法務省矯正局によると、1月からハンガーストライキを実施していた。
タイでは2020年以降、それまでタブー視されていた王室を批判する活動が若者を中心に活発化。政府による不敬罪の積極的な適用で沈静化していたが、死亡者が出たことで再び反発が強まる可能性がある。
矯正局やタイメディアによると、ネティポーンさんは22年、王室に関する独自の世論調査を行ったところ不敬罪で起訴され、今年1月から矯正施設で拘束されていた。拘束直後、司法の改革などを訴えハンストを開始し、体調不良で病院に移送された。4月から飲食を再開したものの、回復に必要なビタミン類などの摂取は拒否していた。