国境都市周辺から撤退=ロシア、南部集落も制圧―ウクライナ軍 2024年05月15日 09時06分

ロシアの攻撃を受けた建物=13日、ウクライナ北東部ボルチャンスク(EPA時事)
ロシアの攻撃を受けた建物=13日、ウクライナ北東部ボルチャンスク(EPA時事)

 ウクライナ軍参謀本部は14日、ロシア軍の新たな地上侵攻を受け、北東部ハリコフ州ボルチャンスク市周辺から撤退したと明らかにした。ロシア国防省は10日からの越境作戦で集落を次々と制圧したと発表しているが、ウクライナが国境地帯の都市を失えば、今回の攻防で初めて。
 参謀本部は「より有利な位置に移動した」と説明し、撤退したことを事実上認めた。理由については「軍人の命を救い、損失を回避するためだ」と述べた。参謀本部は13日時点で、ボルチャンスクを巡る戦いでロシア軍が「戦術的成功」を収めているとの見方を示していた。
 ロシア国防省は15日、ハリコフ州と南部ザポロジエ州で計3集落を新たに掌握したと発表。ザポロジエ州では、ウクライナ軍が反転攻勢で昨年8月に奪還したロボティネを再び制圧した。 

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