下院解散・総選挙へ=欧州議会選の敗北受け―仏 2024年06月10日 05時28分
【パリ時事】フランスのマクロン大統領は9日、国民向けにテレビ演説し、国民議会(下院、定数577)を解散し、総選挙を行うと表明した。同日投開票の欧州連合(EU)欧州議会選で、フランスで極右野党「国民連合」が大勝し、中道の与党連合が敗北する見通しとなったことを受け、「重大な決断」を下したと述べた。ただ、勝算があるかは不明だ。
下院選は2回投票制。第1回が30日、第2回は7月7日に実施される。
マクロン氏は欧州議会選について「与党などEUを擁護する政党にとって良い結果でなく、何もなかったかのように振る舞えない」と強調。極右の台頭は「フランス人の(精神の)貧困化を示すものであり、フランスの格下げだ」と主張し、有権者を信頼して「投票により議会の将来を選択してもらう」と語った。