暫定首相、汚職根絶へ決意=下院解散巡り政局混乱も―ネパール 2025年09月14日 18時13分

【ニューデリー時事】ネパールで大規模デモを受けて辞任したオリ前首相の職務を引き継いだカルキ暫定首相は14日、デモの中核を担った若者が求める「汚職根絶や良い統治、経済的な平等の確保」に優先的に取り組むと決意表明した。
カルキ氏はこの日、首都カトマンズの首相府に初登庁。抗議活動で命を落としたデモ参加者の遺族に弔慰金の支給を決めた。ネパールでは8日以降のデモ隊と警官隊の衝突などで、これまでに72人の死亡が確認された。
同氏の助言を受けたポーデル大統領が12日に下院を解散。来年3月5日の総選挙実施を決めた。しかし、第1党だったネパール会議派(NCP)を含む8党が解散の撤回を要求している。今後、違憲訴訟の提起などで政局の混乱が続く可能性もある。