労働党勝利なら「外交リセット」=「新外相」候補が記者会見―英 2024年07月02日 07時15分
【ロンドン時事】4日の英総選挙で大勝する勢いの最大野党・労働党で「影の外相」を務めるラミー氏が1日、ロンドン市内で記者会見を行った。政権交代が実現すれば新外相となることが有力視されるラミー氏は「保守党政権の14年間で英国(の政治や社会)はより分断した」と述べ、外交政策で「根本的なリセット」が必要だと主張した。
ラミー氏は、英国が離脱した欧州連合(EU)との関係を深化させると強調。保守党政権下で後退した気候変動対策で「指導力を発揮する」と訴えた。ロシアの侵攻を受けるウクライナ支援については継続する方針を示した。
また対中政策に関し、保守党政権はキャメロン首相時代の「蜜月」から近年は強硬姿勢に転換したが、ラミー氏は「一貫したアプローチ」が必要だと指摘。安全保障面での懸念に対応しつつ、経済や貿易、気候変動問題などで中国に「積極関与」していく重要性を強調した。
一方、日本については非常に重要なパートナー国だとした上で、貿易や次期戦闘機共同開発など多方面で良好な関係を維持していく考えを表明。日本が抱える対外的課題を「認識している」と述べ、「共に取り組むべき多くのこと」に対処するため緊密に協働していくと語った。