容疑者家族の送還差し止め=親イスラエル行進襲撃―米連邦地裁 2025年06月05日 08時59分

モハメド・ソリマン容疑者=米コロラド州のボルダー警察提供(AFP時事)
モハメド・ソリマン容疑者=米コロラド州のボルダー警察提供(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】米西部コロラド州ボルダーで親イスラエルのデモ行進が襲撃された事件で、同州の連邦地裁は4日、事件後に移民当局が拘束したモハメド・ソリマン容疑者(45)の家族6人の強制送還を差し止める判断を下した。
 判事は「手続き不在の送還が回復不可能な損害をもたらす恐れがある」と指摘。緊急措置として判断した。拘束された妻と5人の代理人が4日にこれを違法だと申し立てていた。
 ソリマン容疑者はエジプト国籍。ボルダーの繁華街で1日、イスラム組織ハマスの人質になっているイスラエル人への連帯を示す行進に火炎瓶を投げ込み、15人が負傷し憎悪犯罪などの容疑で訴追された。政府は3日にも家族を国外追放すると発表していた。 

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