猛暑の中、祈りささげる=メッカ大巡礼が最高潮 2025年06月05日 17時17分

【カイロ時事】サウジアラビア西部のイスラム教聖地メッカに世界中から信徒が訪れる大巡礼(ハッジ)は5日、メッカ近郊アラファト山で祈りをささげる最も重要な日を迎えた。報道によると、今年の巡礼者は200万人に上るとの予想もある。現地では最高気温が40度を超える中、大勢の信徒が山を埋め尽くした。
昨年6月のハッジでは最高気温が51度を超え、1300人以上が熱中症などで命を落とした。アラファト山には日よけがなく、当局は今年、午前10時から午後4時まで室内で過ごすよう呼び掛けたが、巡礼の人波は止まらない。昨年の死者の多くが安全対策がおざなりな無許可巡礼を行っていたことから、ドローンによる監視なども強化した。