豪新型艦、週内にも選定=日独候補が互角か―報道 2025年08月04日 17時10分

海上自衛隊の護衛艦「もがみ」=2022年11月、神奈川県沖
海上自衛隊の護衛艦「もがみ」=2022年11月、神奈川県沖

 【シドニー時事】日本とドイツの艦艇が候補となっているオーストラリア海軍の次期フリゲート艦新造計画で、豪政府が週内にも選定を行う方向で最終調整に入ったことが分かった。豪紙オーストラリアンが4日、報じた。同紙は、海上自衛隊護衛艦「もがみ型」の改良型と独提案の艦艇が互角との見方を紹介している。
 豪政府は約100億豪ドル(約9600億円)をかけてフリゲート艦11隻を新造する方針。もがみ改良型は性能面で高い評価を受けているが、価格が独艦より2割程度高いのが難点とされる。現行の豪フリゲート艦はドイツから採用したもので、複数国に艦艇の輸出実績がある点も独側に有利な材料だ。
 日本政府は、もがみ型が従来の護衛艦の半分の約90人で運用できるためコストを抑制できることや、米軍と共通の装備を搭載できることをアピールして売り込んでいる。同紙は関係者の見立てとして「日独どちらが選ばれるかはコイン投げのような状況」と伝えた。 

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