東京株、一時900円超下落=米株急落で4万円割れ、円は急騰 2025年08月04日 09時05分

4日午前の東京株式市場で、日経平均株価は一時、前週末比900円超下落し4万円台を割り込んだ。前週末に米国株が急落した流れを引き継ぎ、売りが優勢となった。午前の終値は664円63銭安の4万0134円97銭。
1日に公表された7月の米雇用統計では、非農業部門の就業者数が市場予想を大きく下回った。5、6月分の就業者数も大きく下方修正され、米国経済の先行きに対する不安が高まった。これを受け、東京市場でも幅広い業種が売られた。為替が円高・ドル安に振れたことも重しとなった。
日経平均は日米関税交渉の合意を好感して大幅上昇する前の水準まで押し戻された。市場関係者は「米国経済の堅調さが東京市場の楽観ムードも支えていたが、その前提が崩れた」(国内証券)との見方を示した。
一方、4日午前の東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=147円台前半に急騰した。午前11時現在は、147円75~77銭と前週末比2円78銭の円高・ドル安。米雇用統計を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が台頭。日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが加速した。