北朝鮮向け拡声器を撤去=緊張緩和へ―韓国国防省 2025年08月04日 14時11分

北朝鮮国境近くで宣伝放送用の拡声器を設置する韓国兵=撮影日時不明、京畿道坡州市(韓国軍提供)(EPA時事)
北朝鮮国境近くで宣伝放送用の拡声器を設置する韓国兵=撮影日時不明、京畿道坡州市(韓国軍提供)(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国国防省は4日、南北軍事境界線付近に設置されていた北朝鮮向け宣伝放送用の拡声器の撤去を同日開始したと発表した。南北の緊張緩和のための措置だとしている。韓国軍は6月の李在明政権発足直後に放送をやめ、北朝鮮も韓国に向けた「騒音放送」を停止していた。
 李政権は北朝鮮との対話を進め、南北の緊張緩和を目指す。韓国軍は尹錫悦前政権下の2024年6月、韓国の発展ぶりなどを伝える拡声器放送を約6年ぶりに再開。北朝鮮も騒音を流して対抗していた。
 韓国国防省によると、撤去対象となるのは固定式拡声器で、作業は数日で完了する見込み。韓国メディアは、固定式、移動式がそれぞれ20台程度ずつあると伝えている。 

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