５月のガザ大規模作戦「失敗」＝ハマスに圧力かけられず―イスラエル軍 2025年09月01日 07時44分
【カイロ時事】イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザで５月にイスラム組織ハマスに対して開始した大規模作戦に関する報告書をまとめ、「失敗だった」と結論付けた。同国メディアが８月３１日に伝えた。報告書は、ハマスに十分な軍事的圧力をかけることができず、人質の解放につながらなかったと指摘。「考え得る全ての間違いを犯した」と断定した。
ネタニヤフ政権はガザの中心都市ガザ市を制圧する計画の準備を進めている。５月からの作戦が失敗したことを教訓として、同市を徹底的に攻撃する作戦を正当化しようとしているもようだ。
報告書は、軍の損失を抑える目的で作戦の進行を遅くしたことで、かえって戦力を消耗したと分析。イスラエルと米国が主導して５月下旬に始まった支援物資の配給が、ハマスに資源を提供する結果になったとの見解を示した。