迫る72時間、捜索急ぐ=死者1400人超、救助阻む地形―アフガン地震 2025年09月03日 18時20分

2日、アフガニスタン東部クナール州で、地震によって崩れた家屋の横を歩く少年(EPA時事)
2日、アフガニスタン東部クナール州で、地震によって崩れた家屋の横を歩く少年(EPA時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタン東部を襲った地震の被災地では3日、生存率が著しく低下するとされる発生から72時間が迫る中、住民らが倒壊家屋に閉じ込められた不明者の捜索を急いだ。イスラム主義組織タリバン暫定政権によると死者はこれまで1457人。負傷者は3300人を超えている。
 被害の大きかった東部クナール州の山岳地帯は険しい地形が行く手を阻み、救助隊や重機が入れていない集落も多い。ロイター通信によれば、航空機から被災集落に降下した特殊部隊が救助活動に当たっている。
 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は2日の声明で、地震が「アフガンの人道危機をさらに深刻化させている」と指摘。国際社会に緊急支援を呼び掛けた。
 アフガンは世界最貧国の一つ。2021年のタリバン復権で各国からの支援は減少している。トランプ米政権による対外援助停止による影響も懸念されている。 

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