トヨタ、欧州でEV生産へ=チェコ工場に1200億円投資 2025年09月03日 19時34分

【ブリュッセル時事】トヨタ自動車の欧州法人は3日、チェコ中部コリーンの工場で新型の電気自動車(EV)を生産すると発表した。トヨタが欧州の自社工場でEVを生産するのは初めて。車両や電池の組み立てに対応するため、約6億8000万ユーロ(約1200億円)を投じて工場を拡張する。
生産する車種や規模は公表していない。生産開始は「今後数年以内」(欧州法人の中田佳宏社長)を目指す。チェコ工場では現在、小型車「ヤリス」のハイブリッド車(HV)などを年約22万台生産しており、EVの現地生産によって欧州市場向け電動車のラインアップを強化する方針だ。
トヨタは2026年までに、レクサスブランドを含め欧州で販売するEVを14車種に拡大する計画。27年には新車販売の2割に当たる25万台をEVが占めると見込んでいる。