毒キノコ事件、被告が控訴へ=親族の殺人認定に不服―オーストラリア 2025年10月02日 16時12分

【シドニー時事】毒キノコ入りの料理で親族4人を死傷させたとして、オーストラリア南東部ビクトリア州の裁判所から殺人罪などで終身刑を言い渡されたエリン・パターソン被告(51)の弁護団は2日、控訴する方針を表明した。親族3人に対する殺人と1人への殺人未遂を認定した有罪評決を不服としている。
婚姻関係が事実上破綻していたパターソン被告は2023年7月、夫の両親らに肉料理を提供。この中に毒キノコが含まれていたため3人が死亡、1人が約2カ月入院した。今年7月に陪審が有罪評決を下し、9月に判事が終身刑(33年間仮釈放なし)を言い渡した。被告側は一貫して「殺意はなく事故だ」と主張していた。