豪、パプアと相互防衛条約締結=同盟へ格上げ、中国に対抗 2025年10月06日 17時02分

【シドニー時事】オーストラリアは6日、太平洋の島国パプアニューギニアと有事の際の共同対処などを定めた相互防衛条約を締結した。豪首都キャンベラで両国の首相が署名した。議会でそれぞれ批准を経て発効する運びで、両国関係は安全保障上の同盟に格上げされる。豪州側には、太平洋島しょ地域で影響力拡大を図る中国に対抗する狙いがある。
豪州は1951年調印のアンザス条約に基づき米国とニュージーランドを同盟国としてきたが、今回の条約でパプアが3番目の同盟国となる。アルバニージー豪首相は共同記者会見で「最も近く、最も新しい同盟国ができる。共に地域の安定に取り組む」と強調。パプアが同盟を結ぶのは初めてで、マラペ首相は「両国関係にとって画期的だ」と述べた。