「流血に終止符を」=域外への移住模索も―ガザ住民 2025年10月06日 19時46分

【カイロ時事】イスラエルとイスラム組織ハマスは6日開始の間接交渉でパレスチナ自治区ガザでの停戦実現を模索するが、妥結する見通しは立っていない。ガザ住民は時事通信の電話取材などに「(どのような形であれ)最も重要なのは流血の悲劇に終止符が打たれることだ」と訴え、戦闘が一刻も早く停止することを待ち望んでいる。
ガザ中部デイルバラで避難生活を送るバシル・へレスさん(31)は、もともと中心都市ガザ市近郊のシュジャイヤで生活していた。2023年10月のハマスによるイスラエル奇襲に端を発する戦闘の影響で、これまでに12回、ガザ地区内で退避を余儀なくされた。ハマスを支持したことは一度もなく、「ハマスの都合で街は破壊された」と非難する。
同じくデイルバラで暮らすマハムード・アブシャマラさん(20)は「安全が確保されるのであれば、とてもいい案だ」と話し、トランプ米大統領が示した和平案を評価した。ただ、停戦したとしてもガザにとどまるつもりはないという。「勉強を続けたい」といい、受け入れ国を探していると説明した。