ガス漏れ?原因はドリアン=消防隊が4回出動―ドイツ 2025年10月07日 14時28分

ドリアン=2024年4月、ハノイ(EPA時事)
ドリアン=2024年4月、ハノイ(EPA時事)

 【ベルリン時事】ドイツ西部ウィースバーデン市で4日、東南アジア原産の果物ドリアンの臭いがガス漏れと勘違いされ、消防隊が1日に4回も出動する珍事があった。市消防当局者は「一連の出動は記憶に長く残るだろう。危険はなかったが、多くの話題を残した」と振り返った。
 消防の発表によると、4日昼すぎ、ショッピングセンターから「ガス漏れ」と最初の通報が入った。消防隊は強い臭いを確認したが、建物にガスは通っておらず、検知器は反応しなかった。
 約3時間後に再び通報があり、徹底的に捜索。アジア系のスーパーに陳列されていたドリアンが原因だと突き止めた。夜にも同様の通報があり、消防隊は「再びドリアンが原因では」と疑いつつ、3回目の出動。危険がないことを確認した。換気設備によって臭いが施設全体に広がっていたもようだ。
 最後は夜遅くのアパートからの通報。階段中に臭いが立ち込める中、ベテラン隊員は表札にアジア系の名前を見つけ、「例のスーパーからドリアンを購入したのでは」と推測。その読みは当たった。ドリアンは強い臭いを放つことから、東南アジアでは、公共交通機関やホテルなどへの持ち込みが禁止されているケースがある。 

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