仏首相、総選挙回避へ左派と協議=「予算の年内成立を」 2025年10月08日 19時36分

【パリ時事】フランスの新内閣総辞職に伴う混乱の収拾に向け、後任が決まるまで職務を続けるルコルニュ首相は8日、中道左派野党の社会党幹部らと会談した。解散・総選挙の回避に必要な協力の取り付けが焦点だ。7日には中道連合と少数連立与党を組んできた保守・共和党の幹部らとも協議。マクロン大統領はルコルニュ氏から8日に交渉結果の報告を受け、対応を判断する。
ルコルニュ氏は会談前の演説で、与党には最優先課題の2026年予算を「今年末までに成立させる意志がある」と強調。社会党など左派各党の要求と受け入れ可能な譲歩策を見極めたいと述べた。左派は自陣からの首相任命や、マクロン政権が23年に導入した定年延長を柱とする年金改革の停止を訴えている。