喜びと悲しみ、そして怒り=和平「第1段階」合意に心境複雑―ガザ住民 2025年10月09日 19時42分

パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで和平案の第1段階合意の知らせに喜ぶ住民=9日公開の動画より(ロイター時事)
パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで和平案の第1段階合意の知らせに喜ぶ住民=9日公開の動画より(ロイター時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでの戦闘に関し、イスラエルとイスラム組織ハマスが米政府の和平案の「第1段階」で合意した。2年にわたってイスラエルの激しい攻撃にさらされたガザ住民は戦闘休止を喜びながらも、甚大な被害への深い悲しみを抱えている。戦火の直接的要因となったイスラエル奇襲を実施したハマスへの怒りもにじんでいる。
 住民が時事通信の電話取材などに答えた。ガザ北部から南部マワシに避難したムスタファ・ハマドさん(25)は「喜びもあるが、悲しみの方が大きい」と語った。ガザでは6万7000人以上が死亡し、街は荒廃した。深刻な食料不足など危機的な人道状況が続く中、「喜んでいいのか、ためらいがある」と述べた。 

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