ガザへの人道支援大幅拡大へ=和平案合意受け―国連高官 2025年10月10日 06時26分

パレスチナ自治区ガザで、食料を求めて集まる人たち=8月23日(AFP時事)
パレスチナ自治区ガザで、食料を求めて集まる人たち=8月23日(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】国連のフレッチャー事務次長(人道問題担当)は9日、パレスチナ自治区ガザの和平案合意を受けて記者会見し、停戦後60日間の支援計画を明らかにした。ガザへの人道支援物資の供給を大幅に強化する。
 フレッチャー氏はガザでは210万人が食料支援、50万人が栄養補助を必要としていると指摘。状況改善のため、計画では食料や医薬品などの物資輸送を1日にトラック数百台規模に拡大することを目指す。医療システムの再整備や給水サービス、避難シェルターの提供、20万世帯への現金支給なども実施する。
 フレッチャー氏は17万トンの支援物資が「すぐに搬入可能」だと述べた。一方で、資金が大幅に不足していることも強調。全ての国家、個人に対し「『何かできることがあれば』と思うなら、今がそれを実行に移す時だ」と支援を呼び掛けた。 

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