米地裁、州兵動員を一時差し止め=中西部シカゴに500人配備 2025年10月10日 10時28分

9日、米中西部シカゴ近郊の移民税関捜査局(ICE)施設付近に展開するテキサス州兵(EPA時事)
9日、米中西部シカゴ近郊の移民税関捜査局(ICE)施設付近に展開するテキサス州兵(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】米中西部イリノイ州の連邦地裁は9日、トランプ政権が承認した同州シカゴ市への州兵動員に関し、違法だとする州と市の訴えを認め、14日間の一時差し止めを命じた。米メディアが報じた。
 米CNNテレビによると、地裁のペリー裁判官はシカゴで反乱が起こっているとの政権の主張について「信頼できる証拠がない」と指摘。州兵の派遣は「社会不安を招く」と判断した。
 米北方軍は8日、シカゴ都市圏にイリノイ州兵とテキサス州兵の計約500人を配備したと発表した。60日間の任務で、移民税関捜査局(ICE)とその他の連邦機関職員の保護に当たるとしていた。
 イリノイ州のプリツカー知事はX(旧ツイッター)に「トランプ(大統領)は王ではなく、政権は法を超越するものではない」と投稿し、地裁の判断を歓迎した。 

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