前比大統領の保釈認めず=「証人に脅威」懸念―ICC 2025年10月10日 20時58分

フィリピンのドゥテルテ前大統領=2024年11月、マニラ首都圏ケソン市(EPA時事)
フィリピンのドゥテルテ前大統領=2024年11月、マニラ首都圏ケソン市(EPA時事)

 【マニラ時事】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は10日、フィリピンのドゥテルテ前大統領(80)の弁護団による同氏の保釈請求を却下した。同日公表した文書で、「保釈が認められれば、ドゥテルテ氏が証人に脅威を与えることが懸念される」ことなどを理由に挙げた。
 ICCは、前大統領という同氏の立場を踏まえると、娘のサラ副大統領を含むフィリピン国内の支持者の手を借りて逃亡できる可能性を指摘。裁判手続きへの出席を確実にし、捜査妨害を防ぐためには拘束が必要だと強調した。 

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