印タリバン外相が会談=大使館再開、正式承認視野か 2025年10月10日 21時59分

10日、ニューデリーで握手するインドのジャイシャンカル外相(右)とアフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権のムッタキ外相(ジャイシャンカル氏のXより・時事)
10日、ニューデリーで握手するインドのジャイシャンカル外相(右)とアフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権のムッタキ外相(ジャイシャンカル氏のXより・時事)

 【ニューデリー時事】インドのジャイシャンカル外相は10日、ニューデリーでアフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権のムッタキ外相と会談した。ジャイシャンカル氏は、アフガンの首都カブールに駐留するインドの派遣団を大使館の地位に格上げすると表明した。
 インド政府は2021年、タリバンと当時の民主政権の戦闘激化を受け大使館を閉鎖していた。タリバンが実権を握った同年8月以降、主要な指導者がインドを訪れたのは初めて。インドは暫定政権をアフガンの正統な政府として認めていない。今回の訪問や大使館再開は、正式承認を視野に入れた動きとみられる。
 ジャイシャンカル氏は会談冒頭、医療支援のため救急車やワクチンなどを提供すると述べた。その上で「両国間の緊密な協力は、アフガンの発展とともに地域の安定にも寄与する」と強調した。 

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