ハマス、新たに4人の遺体引き渡し=イスラエル、物資搬入制限か 2025年10月15日 07時01分

【エルサレム時事】イスラム組織ハマスは14日、パレスチナ自治区ガザに拉致した人質4人の遺体を新たにイスラエル側に引き渡した。イスラエルとハマスの停戦合意に基づく措置で、ハマスはさらに20人の遺体を返還する取り決めとなっている。
10日発効した合意では、ハマスは生存する人質20人を解放し、28人の遺体を引き渡すことになっていた。ハマスは期限の13日に生存者全員を解放したものの、遺体に関しては4人にとどまった。
人質の遺体収容は難航しているとされる。アラブメディアによれば、イスラエルとエジプトがこの問題に関して協議。エジプトがガザ内で遺体の捜索を行っていると伝えられている。
地元メディアは、遺体の引き渡しが滞っていることを受け、イスラエルが対抗措置を決定したと報じた。ガザに搬入される支援物資の量を減らし、ガザとエジプトの境界にある検問所の再開を取りやめるという。全員の遺体が引き渡されるまでこの措置は続くとみられる。