再び4万円台乗せ 2024年10月08日 14時55分
三木証券商品部投資情報課次長・北沢淳氏
10月はボラティリティー(変動率)の高い相場が続くだろう。その後、年末にかけて日経平均株価は上昇基調となり、再び4万円台に乗るとみている。
総選挙で自民党が勝利し、政権基盤が安定すれば、株価にはプラスに働く。石破茂新首相の経済政策をめぐる発言はぶれている。しかし、地方創生や安全保障に重点を置き、経済面では特定の政策にこだわっていないため、日本経済にとって無難な政策を遂行すると思われる。
米国では、非製造業の景況感が良好だ。月次の小売売上高は順調に推移するなど、米国内総生産(GDP)の7割を占める個人消費はしっかりしており、米経済はソフトランディング(軟着陸)するだろう。11月の大統領選が終われば、先行きの政策や景気が今より見通しやすくなる。「ハロウィーン効果」との言葉もあり、日米ともに11、12月は株価が上昇しやすい。