米後退乗り越え上昇 2024年12月20日 14時57分

ブーケ・ド・フルーレット代表・馬渕治好氏
 来年は米国の景気悪化により、世界的に株価がいったん調整しそうだ。ただ、米経済の停滞は長引かず、世界の景気が循環的な回復局面に移る中で株価も年末にかけては上昇するだろう。
 米国では、製造業の不振が経済統計に表れている。一方、良好な雇用が所得を通じて消費を支え、非製造業は底堅さを保っている。ただ、労働時間は伸び悩み、派遣社員の削減も続いており、米国の景気悪化は避けられないとみている。S&P500指数構成銘柄の12カ月先の利益予想を基に計算した株価収益率(PER)が22倍を超えるなど、米株は過熱状態にある。1~3月など来年の比較的早い時期に米株が調整し、日本を含む世界の株式市場に売りが波及して、日経平均株価が1割程度下落することはあり得る。
 ただ、米景気の悪化は短期間で、比較的軽微だろう。日経平均も下落後は上昇に転じ、来年後半には4万2000円を超える可能性がある。

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