欧州中銀、0.25%利下げ=7会合連続、景気下支え 2025年06月05日 21時35分

欧州中央銀行(ECB)本部=ドイツ・フランクフルト(AFP時事)
欧州中央銀行(ECB)本部=ドイツ・フランクフルト(AFP時事)

 【ブリュッセル時事】欧州中央銀行(ECB)は5日、ユーロ圏の金融政策を議論する定例理事会を開き、政策金利を0.25%引き下げることを決めた。利下げは7会合連続。トランプ米政権による高関税政策の影響で経済の先行きに不透明感が強まる中、景気の下支えを図る。
 政策金利の一つで、民間銀行がECBに資金を預け入れる際に適用する中銀預入金利を2.25%から2.00%に引き下げる。
 5月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は前年同月比1.9%上昇と、ECBが目標に掲げる2%を8カ月ぶりに下回った。インフレの鈍化基調が鮮明になる一方、自動車や鉄鋼・アルミニウムに対する米関税措置が欧州経済に打撃を与えるとみられている。
 ECBは声明で「現在のように極めて不確実性が高い状況下では、データに基づき、会合ごとに適切な金融政策のスタンスを決めていく」と強調した。 

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