キャッチフレーズ、物価高色濃く=各党戦略を反映【25参院選】 2025年07月07日 16時52分

参院選(20日投開票)では、与野党が重点政策を有権者に売り込むため、思いを込めたキャッチフレーズを活用している。各党の戦略や独自色が反映されており、最大の争点となる物価高を意識した言い回しが多いのが今回の特徴だ。
自民党は「日本を動かす 暮らしを豊かに」と掲げた。考案に携わった議員は「大きな国家観を語るという思いを込めた」と解説。公約では物価高対策の目玉として国民1人2万~4万円の支給を盛り込み、2040年までの国内総生産(GDP)1000兆円実現を打ち出した。石破茂首相(自民総裁)は7日、鹿児島市の街頭演説で「給料を上げることこそ物価高に打ち勝つ最大の道だ」とも力説した。
立憲民主党は「物価高から、あなたを守り抜く」。原案にあった「守る」を野田佳彦代表が「守り抜く」に変更した。食料品の消費税率0%やガソリン税の暫定税率廃止への決意を込めた。公明党は「やると言ったら、やり切る。」を採用。党幹部が遊説で言及し、給付や賃上げなどの政策の実現力を強調する。
日本維新の会は「社会保険料から、暮らしを変える。」と、社会保障改革に切り込む姿勢を示した。国民民主党は昨年の衆院選とほぼ同じ「手取りを増やす夏。」と主張。年収の壁など現役世代に向けた政策を前面に出し、躍進した衆院選の再来を狙う。
共産党は「物価高騰から暮らしを守り、平和で希望が持てる新しい日本を」と唱え、消費税率5%をアピール。れいわ新選組は「さっさと消費税廃止、もっと現金給付」。消費税の即時廃止と現金10万円給付を訴える。
参政党は「日本人ファースト」と題し、行き過ぎた外国人受け入れへの反対を標ぼう。社民党は「がんこに平和!ミサイルよりコメを!」、日本保守党は「日本を豊かに、強く。」と掲げた。
◇各党キャッチフレーズ
【自民党】日本を動かす 暮らしを豊かに
【立憲民主党】物価高から、あなたを守り抜く
【公明党】やると言ったら、やり切る。
【日本維新の会】社会保険料から、暮らしを変える。
【共産党】物価高騰から暮らしを守り、平和で希望が持てる新しい日本を
【国民民主党】手取りを増やす夏。
【れいわ新選組】さっさと消費税廃止、もっと現金給付
【参政党】日本人ファースト
【社民党】がんこに平和!ミサイルよりコメを!
【日本保守党】日本を豊かに、強く。