経済成長策や社保改革を議論=経団連夏季フォーラムが開幕 2025年07月24日 19時51分

経団連の夏季フォーラムであいさつする筒井義信会長=24日、長野県軽井沢町
経団連の夏季フォーラムであいさつする筒井義信会長=24日、長野県軽井沢町

 経団連の夏季フォーラムが24日、長野県軽井沢町で開幕した。「人口減少下でも輝く日本経済・社会の未来図」をテーマに、経済成長率の向上策や社会保障制度改革などを議論。筒井義信会長は「将来世代への責任を果たすため、世界を見据え、中長期的な視点で取り組む」と表明した。
 会議では、大和総研の熊谷亮丸副理事長が講演。高齢者や外国人、女性の活躍に加え、企業の成長分野への設備投資拡大、社会保障の給付と負担の見直しの必要性を訴えた。その上で「(これらの取り組みを通じ)高成長を実現すれば、2040年度に名目GDP(国内総生産)1000兆円達成は可能だ」と述べた。
 質疑では、ヴェオリア・ジャパンの野田由美子会長が、参院選の結果を受け「労働力の多様化に、若者を中心に有権者がノーを突き付けた」と懸念を表明。熊谷氏は「(改革実現へ)政治が国民を味方に付ける必要がある」との見方を示した。 

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