景気動向指数、0.8ポイント上昇=2カ月ぶり改善―6月 2025年08月07日 14時26分
内閣府が7日発表した6月の景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が116.8と前月比0.8ポイント上昇し、2カ月ぶりに改善した。電子機器のメモリーの生産や半導体製造装置の出荷が好調だった。
基調判断は「下げ止まりを示している」に据え置いた。5月は、速報段階でマイナスだった一致指数が横ばいに改定され、判断も「悪化を示している」から4月までと同じ「下げ止まり」に修正されていた。
6月の一致指数の上昇は、商業販売額や輸出数量の伸びもプラスに働いた。一方、トランプ米政権による高関税措置が続く中、自動車関連の出荷が減少。内閣府は「今後の指標を慎重に見ていく必要がある」(景気統計部)と指摘した。
数カ月先の景気を示す先行指数は1.3ポイント高い106.1と、2カ月連続で上昇した。