8月の鉱工業生産、1.2%低下=2カ月連続マイナス―経産省 2025年09月30日 09時00分

経済産業省が30日発表した8月の鉱工業生産指数速報値(2020年=100、季節調整済み)は100.9と、前月比1.2%低下した。ノート型パソコンの受注減などが影響し、2カ月連続のマイナスとなった。生産の基調判断は「一進一退で推移している」に据え置いた。
生産は全15業種のうち、電気・情報通信機械工業や金属製品工業など12業種で低下した。ノート型パソコンは、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」のサポート終了による買い替え需要は続いたものの、児童生徒に端末を配備する「GIGAスクール構想」関連の更新需要が落ち着き生産減となった。
一方、輸送機械工業は20.0%上昇と堅調な需要増が追い風となった。自動車工業は2.5%上昇で、普通乗用車の海外向け車種の増産などが寄与した。