〔東京外為〕ドル、147円台前半=買い一巡後は伸び悩む(2日正午) 2025年10月02日 12時03分
2日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の上昇を眺めた買いが一巡した後は1ドル=147円台前半で伸び悩んでいる。一時147円30銭前後まで買われたが、株価の伸び悩みで値を消す展開だった。正午現在、147円15~17銭と前日(午後5時、147円11~13銭)比04銭の小幅ドル高・円安。
前日の海外市場では、欧州時間の序盤は米政府機関の一部閉鎖を受けた売りで146円90銭前後に軟化。いったん持ち直したが、米国時間の序盤は9月のADP全米雇用報告が弱めとなり、146円60銭前後に反落。中盤には147円20銭台を回復する場面もあったが、終盤は147円前後に伸び悩んだ。
東京早朝は147円00~10銭前後で推移した。午前9時以降、日経平均の高寄りを背景に買いが優勢となり、147円30銭台に浮上した。ただ、その後は株価が伸び悩む中、ドル円は戻り売りに押され、午前11時前後には146円90銭台に反落。正午にかけてはわずかに持ち直した。
日経平均の高寄りを受け、「リスク先行的なドル買い・円売りがやや強まった」(為替ブローカー)という。もっとも、日経平均はその後は急速に上げ幅を縮小させ、「ドル円も徐々に戻り売りに押された」(同)とされる。結果的には午前中のドル円は「上にいってこい」(同)で方向感には乏しい展開だった。
市場では「買いが入っても、米政府機関の閉鎖が続いている状況では先行き不透明感は根強く、上値の重い状況を余儀なくされる」(大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロは午前9時以降、対円は強含み。対ドルはもみ合い。正午現在、1ユーロ=172円72~73銭(前日午後5時、172円87~88銭)、対ドルでは1.1736~1737ドル(同1.1751~1752ドル)。