〔東京外為〕ドル、147円台前半=日銀副総裁発言待ちでもみ合い(2日午後3時) 2025年10月02日 15時08分

 2日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀の内田真一副総裁の会合あいさつを待つムードが強まり、1ドル=147円台前半でもみ合っている。午後3時現在、147円13~15銭と前日(午後5時、147円11~13銭)比02銭の小幅ドル高・円安。
 東京時間の早朝は147円前後で推移。午前9時以降、日経平均株価の上昇を受け、リスクオンのドル買い・円売りが優勢となり、一時147円30銭台に値を上げた。その後は株価が伸び悩むのを眺め、ドル円も戻り売りに押され、午前11時前後には146円90銭台に水準を切り下げた。
 正午にかけては戻り歩調となり、147円20銭前後まで回復。午後はおおむね147円10~20銭台で小動きとなっている。「手掛かり材料が乏しい中、日経平均株価を見ながらレンジ内で上下している程度」(外為仲介業者)という。
 日銀の内田副総裁は、午後3時35分ごろから全国証券大会であいさつする予定。特に9月の金融政策決定会合以降、市場で10月の利上げ観測が強まっており、「発言内容次第で相場が動意づく可能性がある」(FX業者)とみられている。
 あす3日には日銀の植田和男総裁の講演と記者会見、4日には自民党総裁選の国会議員投票と開票が控えており、「しばらく様子見ムードは強い」(国内証券)との見方もある。
 ユーロは正午に比べ、対円、対ドルでともに小動き。午後3時現在、1ユーロ=172円70~72銭(前日午後5時、172円87~88銭)、対ドルでは1.1736~1737ドル(同1.1751~1752ドル)。

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