〔NY外為〕円、147円台前半(2日朝) 2025年10月02日 22時16分

 【ニューヨーク時事】2日午前のニューヨーク外国為替市場では、米政府機関の一部閉鎖を背景に市場と経済への影響を巡り不透明感がくすぶる中、円相場は1ドル=147円台前半で小動きとなっている。午前9時現在は147円10~20銭と、前日午後5時(147円02~12銭)比08銭の円安・ドル高。
 米連邦政府は1日、予算切れを受け、一部機関の閉鎖を開始した。2026会計年度(25年10月~26年9月)入りしたものの、与野党の隔たりは大きく、つなぎ予算案の議会通過のめどは立っていない。このほか、与党共和党は政府閉鎖を機に、政府職員や公共事業の削減を進める方針。米政権は1日、西部カリフォルニアや東部ニューヨークなど野党民主党の強い計16州に対し、260億ドル(約3兆8000億円)の予算を凍結した。これらが市場や経済に及ぼす影響に不透明感が広がる中、ニューヨーク市場は海外市場で先行した円買い・ドル売りの流れを引き継いだ。
 ただ、その後は米長期金利の上昇を受け、一転して円売り・ドル買いが先行している。
 一方、政府機関の一部閉鎖を受け、毎週木曜日に発表される週間新規失業保険申請件数の発表は遅れている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1730~1740ドル(前日午後5時は1.1725~1735ドル)、対円では同172円60~70銭(同172円51~61銭)と、09銭の円安・ユーロ高。

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