〔米株式〕ダウ5日続伸、78ドル高=ナスダックともに最高値(2日) 2025年10月03日 05時55分

 【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク株式相場は、人工知能(AI)に対する期待や米長期金利の低下が投資家心理を支え、5営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比78.62ドル高の4万6519.72ドルと、3日連続で史上最高値を更新して終了した。
 ハイテク株中心のナスダック総合指数は88.89ポイント高の2万2844.05と、最高値を塗り替えて引けた。投資家が重視するS&P500種株価指数も最高値で取引を終えた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億7231万株減の11億3188万株。
 米オープンAIはこの日、企業価値の評価が5000億ドル(約74兆円)に達したと報じられた。これを受けてAI分野の成長に対する強気な見方が広がり、米エヌビディアなど関連の半導体株が買われた。米金利の低下で相対的に割安感が強まった銘柄にも買いが入った。
 一方、前日までに上昇した製薬や金融の銘柄を中心に利益確定売りが出て、主要株価指数はいずれもマイナス圏に沈む場面があった。米連邦政府機関の一部閉鎖を巡る先行き不透明感も相場の重荷となった。
 市場では、政府閉鎖は1~2週間程度で終わるとの見方が強い。市場参加者からは「景気への深刻な影響は予想していない」(日系証券)との声が聞かれた。
 ダウ平均の構成銘柄では、キャタピラーが2.0%高、スリーエムが1.8%高、ユナイテッドヘルス・グループが1.6%高、セールスフォースが1.4%高などと上昇。コカ・コーラとJPモルガン・チェース、ベライゾン・コミュニケーションズがそれぞれ1.0%安、ゴールドマン・サックスとシェブロン、マイクロソフトがそれぞれ0.8%安と下落した。

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