〔NY外為〕円、147円台前半(2日) 2025年10月03日 06時42分
【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の動きを眺めて売り買いが交錯する中、円相場は1ドル=147円台前半で推移した。午後5時現在は147円21~31銭と、前日同時刻(147円02~12銭)比19銭の円安・ドル高。
米連邦政府は1日、予算切れを受け、政府機関の一部を閉鎖した。医療関連予算を巡る与野党の対立が先鋭化。つなぎ予算案の可決のめどが立たず、政府閉鎖の長期化懸念も一部で浮上し始めた。
政府閉鎖を受け、翌3日に予定されている9月の雇用統計の公表先送りは確実な情勢。こうした中、シカゴ連邦準備銀行は2日、9月の失業率は4.3%と、前月と同水準だったとする報告書を公表した。労働市場が想定ほど悪化していないとの見方から連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測がやや後退し、円売り・ドル買いが優勢となる場面もあった。
一方、政府閉鎖を嫌気したリスク回避の動きから債券が買われ、米長期金利が低下。これを受けてドルを売って円を買い戻す動きが進んだ。
日銀の内田真一副総裁は2日、1日公表の9月の全国企業短期経済観測調査(短観)について「全体として良好な水準だ」と説明した。「早期利上げがあるかもしれない」(市場参加者)との見方も円買いを促した。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1710~1720ドル(前日午後5時は1.1725~1735ドル)、対円では同172円48~58銭(同172円51~61銭)と、03銭の円高・ユーロ安。