〔米株式〕ダウ続伸、97ドル高=ナスダックも高い(2日午前) 2025年10月02日 23時32分
【ニューヨーク時事】2日午前のニューヨーク株式相場は、米労働市場の減速を背景に利下げ期待が改めて高まる中、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比97.27ドル高の4万6538.37ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は60.85ポイント高の2万2816.01。
米民間雇用サービス会社ADPが1日発表した9月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は、前月比3万2000人減と、市場予想(ロイター通信調べ)の5万人増を下回った。これを受け、市場では連邦準備制度理事会(FRB)が次回の金融政策会合で追加利下げに踏み切るとの観測が再燃。利下げによる景気下支えへの期待感から、幅広い銘柄に買いが入っている。
米連邦政府は1日、予算切れを受け一部機関の閉鎖を開始した。2026会計年度(25年10月~26年9月)入りしたものの、与野党の対立激化でつなぎ予算案の議会通過のめどは立っていない。これを受け、米労働省が2日朝に予定していた週間失業保険申請件数は、現時点で発表されていない。9月の米雇用統計など重要な経済指標の発表延期が懸念され、FRBの金融政策をめぐる不透明感は根強い。
個別株で見ると、米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は2%超高。半面、米信用調査機関FICOが住宅ローン貸し手に直接信用スコアを提供する新プログラムを発表したことを受け、同業のエクイファックスとトランスユニオンは、それぞれ6%超安、10%超安となっている。